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モロッコの世界遺産全9件完全ガイド|見どころ・アクセス・観光ルート

2026 3/05
GUIDE
2023年2月14日2026年3月5日

モロッコには2024年現在、9件の世界遺産が登録されています。内訳は文化遺産8件、複合遺産1件で、イスラム文化とベルベル文化、ヨーロッパの影響が融合した独特の歴史的価値が評価されています。

本記事では、モロッコ旅行を計画している方に向けて、全9件の世界遺産の見どころ、アクセス方法、観光のポイントを詳しく解説します。

モロッコロマン編集部

モロッコの魅力を日本に届けるため活動するKompalのメンバーで構成。現地パートナーと連携し、一次情報に基づいた信頼性の高いモロッコ旅行・文化情報を発信しています。

 日本モロッコ協会 加盟

監修:カリム(Karim)

Morocco Memorable Tours 代表

モロッコ・マラケシュを拠点に15年以上のツアーガイド経験を持つ。サハラ砂漠ツアーからメディナ散策まで、モロッコの魅力を日本人旅行者に伝え続けている現地スペシャリスト。

Morocco Memorable Tours
モロッコ現地ツアー会社

モロッコ旅行を検討中の方はこちらのツアーをご覧ください

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目次

モロッコの世界遺産全9件リスト(登録年付き)

まずはモロッコの世界文化遺産の名前と場所を見てみましょう。

世界遺産名登録年分類主要都市
フェズ旧市街(メディナ)1981年文化遺産フェズ
マラケシュ旧市街(メディナ)1985年文化遺産マラケシュ
アイット・ベン・ハドゥの集落1987年文化遺産ワルザザート近郊
古都メクネス1996年文化遺産メクネス
ヴォルビリスの古代遺跡1997年文化遺産メクネス近郊
テトゥアン旧市街(メディナ)1997年文化遺産テトゥアン
エッサウィラ(旧称モガドール)2001年文化遺産エッサウィラ
マサガン(エル・ジャディーダ)のポルトガル都市2004年文化遺産エル・ジャディーダ
ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都2012年文化遺産ラバト

ここからは、それぞれの世界文化遺産の特徴やアクセス方法、観光のみどころなどについてご紹介していきます。

絶対に訪れたい!人気の世界遺産TOP5更新

モロッコの9つの世界遺産の中でも、特に観光客に人気が高く、初めてモロッコを訪れる方におすすめの遺産をランキング形式でご紹介します。

  1. フェズ旧市街(メディナ) – 世界最大級の迷宮都市
  2. マラケシュ旧市街(メディナ) – 活気あふれる観光の中心地
  3. アイット・ベン・ハドゥの集落 – 映画のロケ地として有名な要塞村
  4. エッサウィラ(旧称モガドール) – 大西洋の爽やかな港町
  5. ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 – アクセス良好な首都

フェズ旧市街

登録年:1981年(文化遺産)

モロッコのフェズ旧市街は、「世界一の迷宮都市」とも呼ばれ、その歴史的な魅力と迷路のような街並みで訪れる人々を魅了します。1981年にモロッコで最初に世界文化遺産に登録されたこの地域は、8世紀末にイドリス朝によって首都として発展しました。

見どころ

  • カラウィーンモスク:859年に創設された世界最古の大学
  • ブー・ジュールド門:メディナの正門として美しいタイル装飾
  • タンネリ(皮なめし工場):カラフルな染色槽が並ぶフォトジェニックスポット
  • ブー・イナーニーヤ・マドラサ:14世紀のイスラム神学校

アクセス:カサブランカから鉄道で約4時間、マラケシュから約7時間

 モロッコ人からのアドバイス

フェズのメディナは本当に複雑です。初めて訪れる方は必ず公認ガイドと一緒に回ることをお勧めします。タンネリを訪れる際は、強烈な匂いがするのでミントの葉を持参すると良いでしょう(ガイドが用意してくれることも多いです)。

また、フェズは職人の街としても有名です。革製品、陶器、金属細工など、職人が実際に作業している様子を見学できるのもフェズならではの魅力です。

  • フェズついて詳しくはこちら
  • 実際にフェズに訪れた旅行記はこちら

マラケシュの旧市街

登録年:1985年(文化遺産)

モロッコの中央部に位置し、ベルベル語で「神の国」を意味するマラケシュ。12世紀、ムラービト朝に都市として発展を始め、1985年に世界遺産に登録されました。かつてはアフリカ最大の交易都市として栄えたことから、今もたくさんの観光客で賑わっています。

見どころ

  • ジャマ・エル・フナ広場:大道芸人や屋台が集まる活気あふれる広場
  • スーク(市場):迷路のような路地に広がる伝統市場
  • クトゥビーヤ・モスク:マラケシュのシンボル的存在の塔
  • バヒア宮殿:19世紀の豪華な宮殿建築

アクセス:カサブランカから鉄道で約3時間、空港から市内中心部まで約20分

 モロッコ人からのアドバイス

マラケシュは夏(6月〜8月)は気温が40度を超えることも珍しくありません。春(3月〜5月)や秋(9月〜11月)の訪問を強くお勧めします。

ジャマ・エル・フナ広場は昼と夜で全く違う表情を見せます。昼は蛇使いや猿回し、夜は屋台や音楽隊で賑わうので、両方の時間帯を楽しんでください。

  • マラケシュついて詳しくはこちら
  • 実際にマラケシュに訪れた旅行記はこちら

アイット・ベン・ハッドゥの集落

登録年:1987年(文化遺産)

モロッコの南東部に位置するアイット・ベン・ハドゥ。伝統的な粘土や日干し煉瓦で築かれた住宅が時代を追って防衛を目的に要塞化し、徐々に城塞となっていきました。映画「グラディエーター」や「アラジン」のロケ地となったことでも有名です。

見どころ

  • カスバ全景:丘の上から見下ろす赤茶色の要塞集落
  • 伝統的な土壁建築:日干し煉瓦で作られた歴史的建造物
  • 映画ロケ地:ハリウッド映画の舞台となった景

アクセス:マラケシュからワルザザートまでバスで約4時間、そこからバスやタクシーで30分

 モロッコ人からのアドバイス

アイット・ベン・ハドゥは午前中の訪問がベストです。光の当たり方が美しく、写真撮影に最適な時間帯です。また、集落内には現在も数家族が住んでいるため、プライバシーには配慮しましょう。

丘の頂上まで登る価値は十分にあります。約15〜20分のハイキングですが、上からの眺めは息をのむほど美しいです。歩きやすい靴を履いていくことをお勧めします。

  • ワルザザートついて詳しくはこちら

メクネス

登録年:1996年(文化遺産)

モロッコ北部に位置し、フェズから鉄道で1時間ほどの古都メクネス。ヨーロッパ様式とイスラム建築の融合が美しい街並みは「モロッコのヴェルサイユ」とも呼ばれています。

見どころ

  • バブ・マンスール門:北アフリカで最も美しいとされる門
  • ムーレイ・イスマイル廟:メクネスを築いたスルタンの霊廟
  • エディム広場:旧市街の中心となる広場

アクセス:カサブランカから鉄道で約3時間半、フェズから約1時間

テトゥアン旧市街

登録年:1997年(文化遺産)

テトゥアンは、スペイン・アンダルシア地方の影響を色濃く受けた「白い街」として知られています。15世紀末にスペインから追放されたムスリムやユダヤ人によって再建された歴史を持ち、イスラム文化とスペイン文化が融合した独特の建築様式が特徴です。

見どころ

  • 白壁の美しい旧市街:アンダルシア様式の白い家々が立ち並ぶメディナ
  • 王宮:17世紀に建てられた歴史的建造物
  • スーク(市場):モロッコ伝統工芸品が並ぶ活気ある市場

アクセス:カサブランカから車で約4時間、タンジェから約1時間、シャウエンから約1時間

 モロッコ人からのアドバイス

テトゥアンは観光地化があまり進んでいないため、よりローカルな雰囲気を楽しめます。青い街シャウエンと組み合わせて訪れるのがおすすめです。

ヴォルビリス古代遺跡

登録年:1997年(文化遺産)

ヴォルビリス古代遺跡は、モロッコ北部にあるモザイクに彩られたローマ時代の古代遺跡です。先住民ベルベル人によって開拓された後、古代ローマ帝国の支配下でマウレタニア西部の首都として発展を遂げました。

見どころ

  • カラカラ帝の凱旋門:巨大なローマ様式の門
  • モザイクタイル:神話の神々が描かれた美しい床モザイク
  • 古代ローマの街並み:保存状態の良い遺跡群

アクセス:メクネスから車で約1時間、ムーレイ・イドリス経由

 モロッコ人からのアドバイス

ヴォルビリス遺跡は屋外で日陰がほとんどありません。帽子、日焼け止め、水分補給は必須です。また、メクネスとセットで訪れるのが効率的です。

エッサウィラ旧市街

登録年:2001年(文化遺産)

マラケシュからバスで3時間ほど走ったところにある大西洋沿いの港町エッサウィラ。かつて港からの敵の侵入を防ぐため、ポルトガル人が街を城塞でぐるりと囲み都市を作り上げました。

見どころ

  • スカラ・デュ・ポール(港の砦):大砲が並ぶ城壁と絶景の夕日スポット
  • 旧市街メディナ:青と白で彩られた美しい街並み
  • 港・ビーチ:新鮮なシーフードと大西洋の風

アクセス:マラケシュからバスで約3時間、カサブランカから約5時間

 モロッコ人からのアドバイス

エッサウィラは海風が強い街です。夏でも涼しく、むしろ肌寒く感じることもあるので、軽い上着を持参することをお勧めします。

港で水揚げされたばかりの魚介類を選んで、その場で調理してもらえるレストランがあります。マラケシュやフェズでは味わえない新鮮な海の幸を楽しんでください。

  • エッサウィラついて詳しくはこちら

マザガン(アル・ジャディーダ)のポルトガル都市

登録年:2004年(文化遺産)

16世紀初頭にポルトガル人によって建設された要塞都市で、ヨーロッパとモロッコの建築様式が融合した貴重な遺産です。大西洋に面した港町として栄え、ポルトガル統治時代の面影を色濃く残しています。

見どころ

  • ポルトガル貯水槽:地下に広がる神秘的な空間で、水面に映る柱が幻想的
  • 城壁:保存状態の良いポルトガル式の要塞
  • 旧市街:ヨーロッパ風の建築が残る街並み

アクセス:カサブランカから車で約1時間半、大西洋沿いに位置する港町

 モロッコ人からのアドバイス

ポルトガル貯水槽は本当に素晴らしい場所です。映画「オテロ」のロケ地にもなりました。水面に映る柱の反射が作り出す幻想的な雰囲気は、写真では伝わりきらない美しさです。カメラは必ず持参してください。

ラバト

登録年:2012年(文化遺産)

モロッコの首都ラバトは、20世紀のフランス保護領時代に建設された近代都市と、中世からのイスラム都市が見事に調和した世界遺産です。計画的に設計された新市街と歴史的な旧市街の共存が評価されています。

見どころ

  • ハッサンの塔:12世紀に建設が始まった未完成のモスクの塔
  • ムハンマド5世の霊廟:現国王の祖父が眠る美しい霊廟
  • ウダイヤのカスバ:青と白で彩られた美しい要塞地区
  • シェラ遺跡:ローマ時代とイスラム時代の遺跡が残る

アクセス:カサブランカから電車で約1時間、ラバト・サレ空港から市内まで約30分

 モロッコ人からのアドバイス

ラバトは首都であるため、他の都市に比べて落ち着いた雰囲気があります。カサブランカからアクセスが良いので、日帰り観光も可能ですが、1泊してゆっくり巡るのもおすすめです。

ウダイヤのカスバから眺める大西洋の景色は絶景です。特に夕暮れ時は美しいので、時間を合わせて訪れてみてください。

世界遺産を効率的に巡るモデルルート

7日間で巡る王道ルート

モロッコの主要な世界遺産を効率的に巡るなら、以下のルートがおすすめです。

DAY

カサブランカ到着、ラバト観光(ハッサンの塔、ムハンマド5世霊廟、ウダイヤのカスバ)

DAY

メクネス(バブ・マンスール門、ムーレイ・イスマイル廟)→ヴォルビリス遺跡→フェズへ

DAY

フェズ旧市街(メディナ散策、カラウィーン・モスク、タンネリ、ブー・イナーニーヤ・マドラサ)

DAY

フェズ→イフレン→アトラス山脈越え→ワルザザート

DAY

アイット・ベン・ハドゥ観光→マラケシュへ

DAY

マラケシュ旧市街(ジャマ・エル・フナ広場、バヒア宮殿、クトゥビーヤ・モスク、スーク散策)

DAY

カサブランカへ移動、出発

10日間以上ならプラスしたい遺産

  • エッサウィラ:マラケシュから日帰りまたは1泊(大西洋の港町で新鮮なシーフードを堪能)
  • エル・ジャディーダ:カサブランカから日帰り可能(ポルトガル貯水槽は必見)
  • テトゥアン:北部観光の際に(シャウエンと組み合わせ推奨)
 モロッコ人からのアドバイス

モロッコの都市間移動は長距離になることが多いです。プライベート車を手配すると、途中で景色の良い場所で写真撮影したり、地元のレストランで食事をしたりと、自由度が高く快適です。

特にフェズからワルザザートへの移動は、アトラス山脈を越える絶景ルートです。急ぎ足で移動するのはもったいないので、中間地点のイフレンやミデルトで休憩を取りながら、景色を楽しんでください。

モロッコ旅行を検討中の方はこちらのツアーをご覧ください

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モロッコ世界遺産観光のベストシーズン

春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)がおすすめ

モロッコ旅行のベストシーズンは、春と秋です。この時期は以下の理由から観光に最適です:

  • 気温が20〜25度前後で観光に最適
  • 日差しも強すぎず、屋外の遺跡観光も快適
  • サハラ砂漠ツアーも快適な気候
  • アトラス山脈越えの道路も安全

避けたい時期

  • 夏(7月〜8月):内陸部は40度を超える酷暑、特にマラケシュやフェズは厳しい。ただし、エッサウィラなど海沿いの都市は涼しく快適
  • 冬(12月〜2月):アトラス山脈越えのルートは降雪の可能性あり。ただし、砂漠地帯の観光には適している

世界遺産観光の注意点とマナー

服装について

モロッコはイスラム教の国です。特にモスクや宗教施設を訪れる際は、以下の服装マナーを守りましょう。

  • 肌の露出を控える(肩、膝が隠れる服装)
  • 女性はスカーフを持参すると便利(モスク訪問時に頭を覆う場合があります)
  • モスク内部は基本的にムスリム以外は入場不可(外観のみ見学)
  • リヤド(伝統的な宿)やレストランでは比較的自由ですが、メディナ散策時は控えめな服装が望ましい

写真撮影について

  • 一般的に世界遺産の撮影は可能ですが、人物を撮る際は必ず許可を取る
  • タンネリ(皮なめし工場)などでは撮影料を求められることがあります
  • モスク内部や軍事施設の撮影は禁止
  • 市場の商人を撮影する際は、トラブルを避けるため事前に了承を得ましょう

ガイドの必要性

特にフェズやマラケシュのメディナは迷路のように複雑なため、ガイドの利用を強く推奨します。歴史的背景や文化的な説明を受けることで、世界遺産の価値がより深く理解できます。

モロッコ世界遺産に関するよくある質問

モロッコには世界遺産がいくつありますか?

2024年現在、モロッコには9件の世界遺産があります。内訳は文化遺産8件、複合遺産1件です。全てユネスコ世界遺産に登録されており、イスラム文化、ベルベル文化、ヨーロッパの影響が融合した独特の価値が認められています。

モロッコで最も人気の世界遺産は?

マラケシュ旧市街、フェズ旧市街、アイット・ベン・ハドゥの3つが特に人気です。マラケシュは活気あふれるジャマ・エル・フナ広場、フェズは世界最大級の迷宮メディナ、アイット・ベン・ハドゥは映画のロケ地として有名です。

世界遺産を巡るには何日必要ですか?

主要な世界遺産(フェズ、マラケシュ、アイット・ベン・ハドゥ、メクネス、ヴォルビリス、ラバト)を効率的に巡るなら7日間が目安です。全ての世界遺産を訪れるなら10日間以上がおすすめです。余裕を持ったスケジュールで、各都市の魅力をじっくり味わうことができます。

世界遺産観光にガイドは必要ですか?

特にフェズとマラケシュのメディナ(旧市街)は迷路のように複雑なため、公認ガイドの利用を強く推奨します。道に迷うリスクを避けられるだけでなく、歴史や文化の背景を日本語で説明してもらえるため、観光の質が格段に向上します。

モロッコの世界遺産はどのように登録されていますか?

モロッコの世界遺産は全てユネスコ(国連教育科学文化機関)によって文化遺産として登録されています。最も古いのは1981年登録のフェズ旧市街で、最も新しいのは2012年登録のラバトです。各遺産は、建築的価値、歴史的重要性、文化的独自性などが評価されています。

まとめ

アフリカにありながらも、ヨーロッパ諸国とイスラムの影響を強く受け、まるでヨーロッパの国々とアラブの国を旅しているような気分にもなる不思議な国「モロッコ」。

世界遺産が9つも現存し、その1つ1つが刻む歴史の深さにワクワクが止まらない旅ができること間違いなしです。フェズの迷宮メディナ、マラケシュの活気あふれる広場、アイット・ベン・ハドゥの幻想的な要塞、大西洋の港町エッサウィラ、そして首都ラバトの調和のとれた都市景観。

それぞれが異なる魅力を持ち、訪れる人々に忘れられない思い出を提供してくれます。次回の旅先の候補にモロッコを選んでみてはいかがでしょうか。

モロッコ旅行を検討中の方はこちらのツアーをご覧ください

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