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フェズ旧市街観光|乳幼児2人連れモロッコ家族旅行9日間③

Publishedモロッコロマン編集部
フェズ旧市街観光|乳幼児2人連れモロッコ家族旅行9日間③

フェズとはどんなところ?

フェズはモロッコ最古の王都のひとつで、9世紀に建設された旧市街(メディナ)はユネスコ世界遺産に登録されています。

その最大の特徴は「世界最大の迷路」とも呼ばれるメディナの複雑さです。1万本以上の路地が入り組み、初めて訪れる人がガイドなしで歩けば、ほぼ確実に迷います。

革製品の染色工房「タンネリ」や、フェズ名物の料理「パスティラ」など、他の都市にはない独特の文化が凝縮された街でもあります。シェフシャウエンから移動してきた私たちは2日間フェズに滞在し、ガイドとともにメディナを隅々まで歩き回りました。

シェフシャウエンからフェズへ

途中の道でコーヒーカーに遭遇

シェフシャウエンからフェズまでは約7時間の長距離ドライブになります。途中、道路脇にコーヒーカーが止まっており、そこで一杯いただくことができました。

日本では見かけないスタイルのカフェで、独特の風味のコーヒーでした。ラバト〜シェフシャウエン間のオレンジ屋さんと同じように、ドライブの合間にこういった発見があるのもモロッコ旅の醍醐味です。

フェズに近づくにつれ都会的な雰囲気に

旅を続けるなかで、街の雰囲気が変わっていくのを肌で感じるのもモロッコ旅の面白さです。フェズが近づくにつれ、新しい建物と歴史的な建物が混在する大きな都市の雰囲気がしはじめました。モロッコの中でもフェズはマラケシュと並ぶ大都市で、活気が違います。

フェズのリヤドに宿泊

今回宿泊したリヤドは屋上に部屋があるタイプで、子どもが屋上で自由に遊べるのがとても助かりました。到着日の夕方はゆっくり過ごし、夕飯はリヤドで。

出てきたハリラスープは、スパイスが効いたトマトベースのスープで、長旅の体にじんわり沁みました。日本のお味噌汁に近い「ほっとする感覚」があり、息子もよく飲んでいました。翌朝もフレッシュオレンジジュースとともに朝食をいただき、モロッコ滞在中に毎朝このジュースがあるのが助かる。

リヤドのオーナーさんが息子のことをよく気にかけてくれ、チョコのお菓子を度々くれました。宿のスタッフとのこういうやりとりが旅の温度を上げてくれます。滞在中に洗濯物もたまってきたので、近くのクリーニング屋さんに出してみました。当日中に仕上げてもらえて助かりました。

フェズ観光:ガイドと巡る旧市街

英語ガイド「レッダさん」と合流

フェズでは8年間フェズで英語ガイドを務めているというレッダさんに案内してもらいました。明るく気さくな方で終始楽しい雰囲気でした。フェズのメディナは複雑すぎてガイドなしでは到底回れないため、初めての方には必須といえます。

王宮の門(バブ・ブージュルード)

まず訪れたのはフェズ王宮の門です。金細工と幾何学模様が施された7つの美しい門が並ぶ豪壮な建築です。

レッダさんから聞いた話で印象的だったのは、これらのタイルはすべて手作業で、しかも裏返しの状態で制作するため、完成するまで正確にできているかどうかわからないということ。すごい!

外観のみの見学ですが、職人の技をまじまじと見れて満足でした。

ユダヤ人街「メラー」

かつてユダヤ人が暮らしていたメラーと呼ばれるエリアにも立ち寄りました。路地の雰囲気がメディナとは微妙に異なり、窓の形や建物のつくりがどことなく違いました。

案内されながら歩いてみると、モロッコにユダヤの文化が混在した歴史があることを、実際に街を歩くことで初めて実感できました。ガイドがいなければ通り過ぎてしまいそうな場所でも、背景を知ると見方がまるで変わります。

ボルジュ・スード砦から旧市街を一望

丘の上に建つボルジュ・スードの砦からは、フェズの旧市街を一望できます。広がる世界遺産の街並みを、レッダさんと並びながら「あれが○○だよ」と説明を受けつつ眺めました。これほどの規模の旧市街が今も現役で人々の生活の場になっているというのは、改めてすごいことだと感じました。

陶器工場見学

続いて陶器工場を見学。工場内では成形・絵付け・焼成など各工程を順番に案内してくれました。日本のテレビ番組でも取材されたことがある場所だそうです。直近では「旅サラダ」で紹介されたらしい。

タイルや食器に施された細かい幾何学模様を手作業で描く職人技は見ていて飽きませんでした。自分の庭が広かったらタイルの蛇口を置けたらいいのにと思うほど。工場内にはタイルや食器などの製品が販売されており、お土産にも人気です。

タンネリ(革なめし工房):まずミントを受け取ることから

フェズ観光の目玉のひとつ、タンネリ。見学できる建物に入ると、まずミントの葉を渡されました。これがタンネリ体験の始まりです。タンネリでは鳩のフンを使って革を柔らかくする伝統的な製法が今も続いており、においが強いためのミントです。

階段を登り、上の階から見下ろすと、カラフルな染料が入った大きな桶が並ぶ光景が広がっています。訪れた5月はそれほど匂いは気にならない程度でしたが、気温が上がる夏はかなり強烈になるとレッダさんから聞きました。

見学できる建物の中にはジャケット、鞄、バブーシュ(革のスリッパ)など多様な革製品が販売されていました。

メディナを歩くとき

フェズのメディナで特徴的なのが、その「交通手段」です。車が入れない路地では、ロバと手押し車が現役の運搬手段として活躍しています。まるでタイムスリップしたような雰囲気の中を歩いていると、突然後ろから「バーラク!バーラク!(どいて!どいて!)」と大声が聞こえてきます。

ロバや積み荷を載せた手押し車が通過するサインで、聞こえたら素早く壁際に寄って道を譲るのがメディナのルールみたいです。

フェズ名物パスティラでランチ

ランチはレッダさんが案内してくれたレストランへ。メインはタジンなど色々ありましたが、フェズ名物の「パスティラ」をいただきました。鶏肉、アーモンド、卵をパイ生地で包み、粉砂糖とシナモンをかけた料理で、甘じょっぱい独特の味わいが特徴です。

家族でシェアしながら食べましたが、日本ではなかなか食べられない味なので、フェズに来たら一度は試してほしい一品です。

ガイドツアーの商業スタイルについて

フェズのガイドツアーでは、陶器工場・絨毯屋・スカーフ屋・貴金属屋などに立ち寄るコースになっていることが多いです。各店舗に案内人がおり、購入するとガイドにコミッションが入る仕組みです。

こういった店舗への立ち寄りが不要な場合は、ガイドに事前に伝えておいた方がいいかもしれません。

夜はメディナのレストランへ:The Ruined Garden

夕食は自分たちで「The Ruined Garden」というレストランへ向かいました。予約をしていなかったため店の奥に案内されましたが、緑に囲まれたおしゃれな中庭が特徴的なレストランです。中庭の席で食事をしたい方は事前に予約しておくことをおすすめします。

旅を通じていくつかのタジンを食べてきましたが、ここで初めていただいたトマトベースのイワシのタジンがすっごく美味しかったです。臭みが一切なく、魚のうまみとスパイスが絶妙に合わさったタジンでした。これまで牛、チキンのタジンを食べてきていたので、新鮮でもありました。

なお、お店はキャッシュオンリーでしたが、手持ちが足りなかった際にスタッフが近くのATMまで案内してくれました。

フェズのメディナで道に迷ったら

リヤドに帰ろうとしたところ、徒歩5分ほどの距離なのに完全に迷いました。これがフェズのメディナ、まさに迷路だと実感しました。

明らかに迷子になっているところ地元の方が声をかけてくれて、無事に帰ることができました。「道に迷ったらお店の人、特に年配の方に聞くといいよ」とも教えてもらいました。見ず知らずの日本人をこう助けてくれる…モロッコ人の温かさに触れました。

メディナを歩く際は、念のためリヤドの場所をメモやスクリーンショットしておくことをおすすめします。

  • ベビーカーは不可

メディナの路地は狭く、階段も多いためベビーカーは使えません。抱っこ紐が必須です。

  • ガイドは必須

フェズのメディナは世界有数の複雑さです。観光スポットへのアクセスや現地の知識を得るためにも、ガイドの手配を強くおすすめします。

  • 小銭を常備する

レストランやお店でキャッシュオンリーの場所が多く、ATMもメディナ内には少ないです。ある程度現金を用意しておくと安心です。

  • メディナは住所を控えておく

宿泊リヤドの住所や地図スクリーンショットを事前に用意しておくことを強くおすすめします。

まとめ:フェズは「迷子になること込み」で楽しむ街

フェズは観光スポットの密度が高く、食も文化も非常に濃い街でした。タンネリの迫力ある光景、フェズでしか食べられないパスティラ、そしてイワシのタジンは最高でした。

メディナで迷子になりながら地元の方に助けてもらった経験も含めて、旅の醍醐味を凝縮したような場所でした。ガイドと抱っこ紐を用意すれば、子連れでも十分に楽しめます。次の記事ではサハラ砂漠・メルズーガ編をお届けします。

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モロッコロマン編集部

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