ダデス&トドラ渓谷の絶景|乳幼児2人連れモロッコ家族旅行9日間⑤

ダデス・トドラ渓谷とはどんな場所?

ダデスとトドラ渓谷はモロッコ南部に位置する大自然のスポットです。トドラ渓谷はほぼ垂直にそびえ立つ高さ300メートル以上の岩壁が続く景観で、ロッククライミングの聖地としても知られています。

一方ダデスは「モンキーフィンガー」と呼ばれる独特の形の岩が連なる渓谷が有名で、周辺にはカスバ(城塞)やオアシスが点在しています。今回は砂漠キャンプを終えた翌朝から、ダデスを目指して移動しました。
砂漠からダデスへ:見どころ盛りだくさんのドライブ
ムーレイ・アリ・シェリフ霊廟:今も人が暮らすカスバ
最初に立ち寄ったのはムーレイ・アリ・シェリフ霊廟です。ガイドから「ここのカスバは昔からのお金持ちの一族が住んでいて、今も実際に生活しているんですよ」と聞き。歴史的な建物がそのまま現役の住まいとして使われているということに驚きました。

霊廟の中には部外者が入れないお祈りの場所があり、外側から庭園とカスバを見学しました。
CANAL KHETARAS(カネット・ケタラ):地下に広がる神秘の水路
旅の中で最も印象に残った場所のひとつが、このCANAL KHETARASです。
かつて用水路として使われていた地下水路で、案内人と一緒に急な階段を使って地下深くへと降りていきます。地上の暑さが嘘のようにひんやりと涼しく、光もほとんど届かない空間が広がっています。

断続的に置かれたろうそくに順番に火を灯しながら進んでいくスタイルで、非常に神秘的な雰囲気でした。奥まで進むと、案内人が「こうやって撮るんだよ」とポーズをとって見せてくれました。

光と影のコントラストが美しく、まさに映えのフォトスポットでした。観光地としての知名度はそれほど高くないかもしれませんが、今回の旅でも指折りの体験でした。
家族経営の伝統衣装ショップ:みんな赤ちゃんだいすき
道中、スカーフや伝統衣装を扱う家族経営のお店に立ち寄りました。お店に入ると女性のスタッフとかわいい女の子が何人も赤ちゃんの娘を「抱っこしたい!」と声をかけてくれ、快く面倒を見てくれました。伝統衣装を実際に着させてもらえる体験もでき、家族全員で記念写真を撮りました。
ベルベルピザとバーベキューのランチ

ランチでいただいたのは「ベルベルピザ」と呼ばれる料理です。日本でいうピザとは異なり、生地の中に味付けしたひき肉がぎっしり詰まったパンのような食べ物で、ボリュームがあっておいしかったです。スタッフはフランス語しか話せませんでしたが、身振り手振りで注文を通すことができました。
トドラ渓谷:垂直にそびえる岩壁の圧倒的スケール
透き通る川と巨大な岩壁

この旅で楽しみにしていたスポットのひとつがトドラ渓谷でした。実際に訪れてみると、想像以上のスケール感でした。透明感のある川が渓谷の間を流れており、川の水に触れるとひんやりと冷たいです。
渓谷内は涼しく、灼熱のモロッコ南部にあってオアシスのような場所でした。左右にほぼ垂直に切り立った高さ300メートル以上の岩壁は、見上げると首が痛くなるほどでした。
ほぼ垂直の岩肌にいるヤギ
渓谷の岩肌を見上げていると、ほぼ垂直な岩壁にヤギが張り付いていました。急勾配の岩の上を器用に歩くその姿は、外敵から身を守るために険しい場所に登るのだと聞いて、生き物の適応力に改めて感心しました。息子もヤギの姿を見つけて「めぇーー」っと興奮気味に指をさしていました。
ティンギールの絨毯工場見学

トドラ渓谷に近いティンギールでは絨毯工場を見学しました。ティンギールは絨毯が有名な地域で、工場長のような方が一枚一枚ていねいに説明しながら見せてくれました。
羊毛やラクダの毛で作られた多様な絨毯が並んでおり、アラビックスタイルとベルベルスタイルでは模様がまったく異なります。
ちなみに以前、モロッコの羊毛のラグを購入して洗ったところ、染料がすべて落ちてしまいました。購入の際は素材とお手入れ方法をしっかり確認することをおすすめします。
ダデスに到着:モンキーフィンガー渓谷

ティンギールを経由してダデスに近づくと、「モンキーフィンガー」と呼ばれる独特の岩が連なる渓谷が現れました。丸みを帯びながらもゴツゴツとした側面の岩が指のような形に並んでいます。カスバやオアシスを背景に広がる景色とも相まって、モロッコならではの独特な風景でした。
ダデスのリヤドに宿泊
屋上プール付きのおしゃれなリヤド

ダデスで宿泊したリヤドは、屋上にプールが付いたおしゃれな宿でした。屋上からはダデスの建物群を見渡せ、夕暮れ時の景色が綺麗でした。ベビーベッドも用意してくれており、乳幼児連れへの配慮が嬉しかったです。
ひとつびっくりしたのが、シャワーを使おうとしたところ、いくら待ってもお湯が出ません。スタッフに聞くと、あっさり出てきました。原因は蛇口の色でした。なんと水色がお湯、赤がお水という、日本とは逆の設定だったのです。「そりゃ出ないわ」と笑いました。
旅を通じて印象に残った夕食のひとつ
夕食はモロッコ料理というよりも、高級レストランのようなコース仕立てでした。前菜から始まりメイン、デザートまですべての料理が丁寧につくられており、旅を通じて印象に残った夕食のひとつです。砂漠キャンプや長距離ドライブで疲れた体に、質の高い食事がしみわたりました。
子連れでダデス・トドラ渓谷を旅するときのポイント
- トドラ渓谷内は涼しい服装を
渓谷内は気温が下がり涼しいため、薄手の上着を一枚持参することをおすすめします。川の水は非常に冷たいので、子どもが入りたがる場合は注意が必要です。
- 絨毯購入の際は素材確認を
羊毛の絨毯は洗うと染料が落ちる場合があります。購入前に素材とお手入れ方法を確認しましょう。
- 長距離ドライブ対策
砂漠からダデスへのルートは移動距離が長く、丸一日かかります。子どもの食べ物や飲み物、おむつは十分に用意しておきましょう。
まとめ:砂漠とは違う大自然の魅力がここにある
トドラ渓谷の垂直にそびえる岩壁、神秘的な地下水路のCANAL KHETARAS、モンキーフィンガーと呼ばれる奇岩群と、ダデス・トドラエリアはモロッコの大自然の多様な顔を見せてくれる場所でした。
伝統衣装ショップで赤ちゃんを預かってもらいながらゆっくりランチをとれたり、リヤドのシャワーで謎のお湯が出ない事件があったりと、観光地の情報だけでは語れない旅の面白さが詰まったエリアでもありました。
次の記事ではいよいよ最終目的地、マラケシュ編をお届けします。
行きたい場所から、旅程を。
気になる場所を起点に、旅程を組み立てられます。ご希望に合わせたオリジナルプランも承ります。
モロッコロマン編集部
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