
モロッコ最大の商業都市カサブランカ。
1942年公開の名作映画『カサブランカ』で世界的に知られるこの街は、実はモロッコ最大の都市であり、アフリカ有数の経済都市。大西洋に面した港町として、古くからヨーロッパとアフリカを結ぶ交易の要衝として栄えてきました。
本記事では、モロッコ人スタッフ監修のもと、カサブランカの観光スポット、治安情報、アクセス方法、グルメ、モデルコースまで、旅行に必要な情報を徹底解説。モロッコ旅行の玄関口となるこの街の魅力を、余すことなくお伝えします。

モロッコロマン編集部
モロッコの魅力を日本に届けるため活動するKompalのメンバーで構成。現地パートナーと連携し、一次情報に基づいた信頼性の高いモロッコ旅行・文化情報を発信しています。
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カサブランカとは?モロッコ最大の商業都市
カサブランカは、人口約400万人を擁するモロッコ最大の都市です。「カサブランカ」という名前はポルトガル語で「白い家」を意味し、1515年にポルトガル人がこの地を再建した際に名付けられました。
1942年公開の名作映画『カサブランカ』の舞台としても世界的に有名で、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの名演技とともに、この街の名は世界中に知れ渡りました。
- モロッコの経済・商業・金融の中心地として発展
- アフリカ大陸で4番目に大きな都市
- ヨーロッパとの地理的な近さから「アフリカの玄関口」と呼ばれる
- 港を中心にリン鉱石の輸出、漁業、魚の缶詰加工業が盛ん
- 近代的な高層ビル群と伝統的なメディナ(旧市街)が共存する独特の街並み
フェズやマラケシュのような「古都」としての観光地ではありませんが、モロッコの現代的な姿と伝統が融合した魅力的な都市です。多くの旅行者がモロッコの空の玄関口として最初に降り立つ街でもあります。
カサブランカは”働く街”という印象が強いですが、海沿いのコルニッシュエリアは地元の人も週末に集まるリラックススポット。観光客が少なく、本当のモロッコの日常を感じられますよ。夕暮れ時の海沿い散歩がおすすめです。
カサブランカへのアクセス・行き方
日本からのアクセス
残念ながら、日本からモロッコへの直行便は現在運航されていません。中東(ドバイ・ドーハなど)または欧州(パリ・アムステルダムなど)を経由してアクセスします。
| 経由地 | 主な航空会社 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| ドバイ | エミレーツ航空 | 約18〜20時間 |
| ドーハ | カタール航空 | 約18〜22時間 |
| パリ | エールフランス / JAL | 約17〜20時間 |
| アムステルダム | KLMオランダ航空 | 約18〜21時間 |
モロッコの空の玄関口はムハンマド5世国際空港(CMN)です。日本からの旅行者の大半がこの空港を利用します。
空港から市内へのアクセス
- 電車:空港からカサ・ヴォヤジュール駅まで約30分。最も便利でおすすめ。
- タクシー:市内中心部まで約30〜40分。料金は約300DH(約4,500円)が目安。
他都市からのアクセス
| 出発地 | 交通手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| マラケシュ | 電車 | 約3時間 |
| フェズ | 電車 | 約4時間 |
| ラバト(首都) | 電車 | 約1時間 |
| シャウエン | 車 / バス | 約6〜7時間 |
カサブランカのおすすめ観光スポット
ハッサン2世モスク
カサブランカ観光のハイライトであり、必見のスポットです。
- モロッコ最大、世界で7番目の規模を誇るモスク
- ミナレット(塔)の高さは210mで世界最大級
- 礼拝堂は25,000人収容可能
- 非イスラム教徒も内部見学可能(ガイドツアーへの参加必須)
- 「ゼリージュ」と呼ばれるタイル装飾の美しさは圧巻
- 夜はメッカの方向に向けて30kmのレーザー光線が放たれる
基本情報
住所:Bd de la Corniche, Casablanca 20000
見学料金:大人 130DH(約1,900円)/ 子ども(6歳以上)30DH
ツアー時間:9:00、10:00、11:00、12:00、15:00(金曜・ラマダン期間は変動あり)
ハッサン2世モスクの内部ツアーは午前中がおすすめ。光の入り方が美しく、写真映えします。服装は肩と膝が隠れるものを着用してください。また、外観だけなら無料で見学できますが、ぜひ内部ツアーに参加して職人技の素晴らしさを体感してほしいです。
メディナ(旧市街)
城壁に囲まれた歴史的エリアで、カサブランカの人々の日常生活を垣間見ることができます。
- 1755年のリスボン大地震後、ポルトガル人によって再建された歴史
- フェズやマラケシュに比べて道幅が広く歩きやすい
- 壁一面に描かれたカラフルなウォールアートや虹色の階段がフォトスポット
- スーク(市場)では食料品、衣類、香辛料などが並ぶ
- 観光客向けではなく、地元の人々の生活感あふれるエリア
ムハンマド5世広場
新市街の中心に位置する広場で、カサブランカの近代的な顔を象徴するスポットです。
- フレンチコロニアル様式の美しい建築物が立ち並ぶ
- 市庁舎、裁判所、郵便局など公共施設が集中
- 広場中央の噴水は夜になるとライトアップ
- 赤い衣装を着た「水売り」との記念撮影(チップ要)
- 周辺にはレストランやカフェも多く、休憩スポットとしても◎
アイン・ディアブ&コルニッシュ
大西洋沿いに広がるビーチリゾートエリア。観光地というより地元の人々の憩いの場です。
- 高級ホテル、レストラン、カフェが海沿いに並ぶ
- サンセット鑑賞の人気スポット
- 散歩やジョギングを楽しむ地元の人々で賑わう
- シーフードレストランでの食事がおすすめ
モロッコモール&アンファ・プレイス
- モロッコモール:北アフリカ最大のショッピングモール。世界最大級の円筒形水槽が目玉
- アンファ・プレイス:海沿いのショッピングモール。家族連れに人気、フードコートも充実
- お土産探しや休憩にぴったり
その他の見どころ
- カサ・ポール駅:近代的なデザインが美しい駅舎。まるで美術館のよう
- ノートルダム・デ・ルーデス:カラフルなステンドグラスが美しいカトリック教会
- アラブリーグパーク:30ヘクタール以上の広大な公園。2018年に改装され整備
- アンファ地区:高級住宅街。1943年に米英首脳会談が行われた歴史的な場所
カサブランカで味わいたいグルメ・料理
定番モロッコ料理
タジン
円錐形の蓋がついた土鍋「タジン」で、食材の水分だけで蒸し煮にする伝統料理。肉、魚、野菜にスパイス(シナモン、クミン、パプリカなど)を加え、旨味を凝縮させます。
クスクス
「世界で一番小さいパスタ」と呼ばれるモロッコの主食。イスラム教の安息日である金曜日に食べる習慣があります。野菜や肉と一緒に食べるのが一般的。
ハリラ
トマトベースの伝統的なスープ。ラマダン(断食月)の断食明けに飲まれることで知られ、日本でいう味噌汁のような存在です。
カサブランカならではのグルメ
- シーフード料理:大西洋に面した港町だけあって、新鮮な魚介類が楽しめる
- カサブランカビール:モロッコ産のビール。イスラム圏ながら観光客向けレストランで提供
- コルニッシュ沿いの海鮮レストラン:オーシャンビューで新鮮な魚料理を堪能
ミントティー
緑茶にミントの葉と砂糖を加えたモロッコの伝統飲料。「モロッコのウイスキー」とも呼ばれ、おもてなしの象徴です。甘さが苦手な方は砂糖少なめで注文を。
カサブランカは港町なので、シーフードが本当に美味しい!コルニッシュ沿いのレストランで、新鮮な魚のタジンや、グリルした魚をぜひ試してください。
カサブランカの治安情報
カサブランカはアフリカ大陸の中では比較的治安が良いとされています。ただし、大都市特有の注意点もありますので、基本的な防犯意識を持って観光しましょう。
安心して過ごせるエリア
- ショッピングモール(モロッコモール、アンファ・プレイス)
- 高級ホテル周辺
- コルニッシュ(海沿い)エリア
- ムハンマド5世広場周辺の新市街
注意が必要なポイント
旧市街(メディナ)での注意点
夜間の一人歩きは避ける
路地に入ると迷いやすいので注意
スリ・置き引きに警戒(貴重品は分散して持つ)
タクシー利用時の注意
メーターがついていないタクシーも多い
乗車前に必ず料金を確認・交渉する
観光客と見るとぼったくろうとするドライバーもいる
ホテルでタクシーを呼んでもらうのが安心
基本的な防犯対策
- 高価なアクセサリーやブランド品は控えめに
- カバンは体の前で持つ
- 知らない人からの過度な声かけには注意
- 夜間の一人歩きは避け、タクシーを利用
大都市なのでタクシー運転手は他の街より”商売上手”な人が多いです(笑)。乗車前に必ず『いくらですか?』と確認するか、メーターを使うよう伝えましょう。夜の旧市街は避け、コルニッシュ沿いで夜景を楽しむのがおすすめです。困ったことがあれば、小さな商店の店主や通りすがりの人は親切な人が多いので、遠慮なく聞いてください。
カサブランカのベストシーズン・気候
カサブランカは大西洋性気候に属し、年間を通じて比較的温暖です。内陸の砂漠地帯と違い、海からの風が吹くため過ごしやすい気候が特徴です。
| 季節 | 時期 | 気温目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 春 | 3〜5月 | 15〜25℃ | ベストシーズン。過ごしやすく観光に最適 |
| 夏 | 6〜8月 | 20〜30℃ | 暑いが内陸より過ごしやすい。海沿いは涼しい風 |
| 秋 | 9〜11月 | 18〜28℃ | ベストシーズン。観光客も少なめで快適 |
| 冬 | 12〜2月 | 10〜18℃ | 温暖だが朝晩は冷える。羽織り物必 |
服装のアドバイス
- イスラム圏なので肌の露出は控えめに(特にモスク見学時)
- 夏でも朝晩は涼しいので羽織り物を
- 歩きやすい靴(メディナの石畳対策)
- 日差しが強いので帽子・サングラス推奨
カサブランカ観光のモデルコース
半日コース(4〜5時間)
空港到着日や出発日の限られた時間でも楽しめるコースです。
ハッサン2世モスク(内部ツアー参加)
オールドメディナ散策・ウォールアート撮影
メディナ周辺でランチ(タジンやハリラ)
1日コース
カサブランカの魅力をじっくり味わうおすすめコースです。
ハッサン2世モスク(内部ツアー)
11:30〜13:00
オールドメディナ散策 → メディナでランチ
ムハンマド5世広場周辺を散策
アンファ・プレイスでショッピング
コルニッシュで夕日鑑賞 → シーフードディナー
モロッコ周遊の起点として
カサブランカは多くの旅行者がモロッコ旅行の最初と最後に立ち寄る街。他都市との組み合わせ例をご紹介します。
- カサブランカ → マラケシュ → サハラ砂漠 → フェズ → シャウエン → カサブランカ(7日間の王道ルート)
- カサブランカ → ラバト(首都)→ フェズ(北部周遊)
- カサブランカ → エッサウィラ → マラケシュ(海と砂漠のコントラスト)

人気都市を巡る王道ルート
シェフシャウエン、フェズ、砂漠、マラケシュの人気スポットを巡る満喫プラン。
このプランをベースにアレンジも可能です
おひとり様あたり(2名様利用)
300,000-

ゆっくり堪能ご褒美旅
ゆったり満喫
主要観光スポットはもちろん。現地ガイドならではのスポットもご案内!無理せずゆったりモロッコを巡るプラン。
このプランをベースにアレンジも可能です
おひとり様あたり(2名様利用)
450,000-

海と砂漠のコントラストを楽しむ旅
グルメ
砂漠の風景と美しい海岸線を巡り、モロッコの多様な魅力を堪能します。
このプランをベースにアレンジも可能です
おひとり様あたり(2名様利用)
300,000-

カスバと砂漠を巡る旅
世界遺産
歴史あるアイット・ベン・ハドゥのカスバや美しい自然景観、壮大な砂漠を訪れます。
このプランをベースにアレンジも可能です
おひとり様あたり(2名様利用)
180,000-
おすすめホテル・宿泊エリア
新市街(ムハンマド5世広場周辺)
交通の便が良く、レストランやカフェも多いエリア。ビジネスホテルから高級ホテルまで選択肢が豊富です。
- カサ・ヴォヤジュール駅へのアクセス良好
- 空港への移動も便利
- 初めてのカサブランカにおすすめ
コルニッシュエリア(海沿い)
リゾート気分を味わいたい方におすすめ。高級ホテルが多く、オーシャンビューを楽しめます。
- ハッサン2世モスクへも比較的近い
- 海沿いのレストランへ徒歩でアクセス可能
- 夕日を見ながらゆったり過ごせる
ホテル選びのポイント
- 口コミでWi-Fi環境をチェック(不安定なホテルも)
- 空港への移動が早朝の場合は新市街のホテルが便利
- モロッコらしい体験をしたい方はリヤド(伝統的な邸宅ホテル)も選択肢に
旅行の持ち物・準備
必需品
- パスポート:残存有効期間6ヶ月以上を確認
- 現金(モロッコ・ディルハム):小さな店やタクシーは現金のみの場合も
- クレジットカード:ホテルや大型店で使用可能
- 変換プラグ:モロッコはC/SEタイプ(ヨーロッパ型)
服装の注意点
- モスク見学時:肩と膝が隠れる服装必須(女性はスカーフも推奨)
- 露出の多い服装は控えめに(イスラム圏への配慮)
- 歩きやすい靴(石畳や階段が多い)
あると便利なもの
- 日焼け止め・帽子・サングラス
- ウェットティッシュ(衛生面で活躍)
- 胃腸薬(食べ慣れない料理への備え)
- モバイルバッテリー
まとめ:カサブランカはモロッコ旅の玄関口
カサブランカは、モロッコ最大の都市として近代的な顔を持ちながら、伝統的なメディナや壮大なハッサン2世モスクなど、見どころが詰まった魅力的な街です。
カサブランカ観光のポイントまとめ
- ハッサン2世モスクは必見!内部ツアーへの参加がおすすめ
- 治安は比較的良好だが、タクシーのぼったくりには注意
- シーフードが美味しい港町ならではのグルメを堪能
- ベストシーズンは春(3〜5月)と秋(9〜11月)
- モロッコ周遊の起点・終点として活用
フェズやマラケシュのような迷宮都市とはまた違う、モロッコの現代的な魅力を感じられるカサブランカ。ぜひ、モロッコ旅行の最初と最後に、この街の魅力を味わってみてください。
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