アラビアンな雰囲気漂う国モロッコ。そんなモロッコは多くの世界遺産も保有し、カラフルな街並みや砂漠などの大自然も楽しめることから、観光でもとても人気の旅行先となっています。
海外旅行となると、心配なのが「言葉」の問題。「英語は通じるの?」「買い物や困った時など、カタコトの英語でも伝わる?」
この記事ではそうした疑問を持つ方のために、モロッコの言語事情について詳しくお伝えしていきます。
モロッコ旅行のツアーならMorocco Memorable Tours!
私たち、モロッコロマンは、モロッコの魅力を皆様にお伝えすることをモットーに活動しております。モロッコに興味を持ってもらった方には、是非、モロッコへも訪れてほしいという思いから、モロッコ現地に精通したモロッコ発の旅行代理店とパートナーシップを組んでいます。
より内容を確認いただだきお問い合わせください。
モロッコについて
皆さんは世界地図を広げて瞬時に「モロッコはココ!」と指し示すことはできますか?
国のイメージはなんとなくあるものの、「どこだっけ?」と思う人も少なくないモロッコという国。
それもそのはず。モロッコはアフリカ大陸に位置しながらも北は地中海、西は大西洋に面しており、まさにイスラムとヨーロッパの文化が融合し、共存している場所なのです。
現在ユネスコに登録されているモロッコにある9つの世界文化遺産も、イスラム文化の影響を強く受けている建造物もあれば、スペインやフランスなどのヨーロッパ建築の特徴を持つ要塞や芸術作品などが混在しているとても1つの国とは思えない多様なラインナップになっています。
そんな不思議な国、モロッコの公用語は「アラビア語」と「ベルベル語」。
モロッコの歴史が先史時代にベルベル人の出現によって始まり、その後10世紀以上に渡りアラブ人によるイスラム王朝の時代が続いたことを考えれば、それは自然と理解できるでしょう。
そして、モロッコの人は普段身近な人と話す時には「ダリジャ」と呼ばれるモロッコ方言まじりのアラビア語の話し言葉を使用していて、これは元のアラビア語とはだいぶ異なります。
また、この「ダリジャ」も地域によってイントネーションなども異なり、アラビア語が堪能な人であっても、「ダリジャ」での会話はよく理解できないと言われるくらいです。日本語でいう標準語と青森弁や博多弁といった感じでしょうか。
また、公用語ではありませんがモロッコでは観光やビジネスのシーンにおいて、よくフランス語が用いられます。それは40年以上もの間、モロッコがフランスから植民地支配を受けていたから。
独立後の今もフランスはモロッコにとって重要な貿易相手国であることなどから教育・メディアの現場でも多く用いられ、公文書にもフランス語がアラビア語に併記されるなど、準公用語として位置付けられています。
更に、モロッコの一部地域ではスペイン語も使用されています。それはモロッコの北部がスペインに面していること、フランスの植民地化が進む最中で一部の都市が一時期スペイン領になったことなどが理由です。
日本人の私たちは歴史上、植民地支配を受ける側になった経験がないため、イメージしにくいですが、かつての権力国家であるヨーロッパの国々の影響を大きく受け、使用する言語まで変化するということが、フランス語が公文書にも併記されるほど浸透していることが物語っています。
こうしたことがアフリカやアジア諸国で起こっていたのは、つい数百年前の出来事だったと思うと不思議ですね。
モロッコで英語は通じるのか
モロッコでは、世界一話す人が多いと言われる「英語」はモロッコにおいてどのくらい通用するのでしょうか。
モロッコには現在9つの世界文化遺産があることからも観光業が盛んで、観光業に関わる国の収入は都市部や観光地などでは比較的英語が通じます。観光客がよく利用するホテルやお土産店、公共の交通機関などでは必要に迫られて英語を覚える人も増えてきており、簡単な英語であれば通じることが多いようです。
ただし、現地の人の英語はフランス語訛りであることも多く、お互いの言っていることが伝わらないという問題も起こりがちです。
さらに都市部から離れたり、観光地ではないローカルな場所に行ってみると英語はまったく通じず、英語で話しかけても相手にしてもらえない可能性も。
地元の人とコミュニケーションを取りながらショッピングや観光を楽しむのも旅の醍醐味の一つ。モロッコに行く際はフランス語やアラビア語の簡単な挨拶や単語などを頭に入れておくのがおすすめです。
モロッコの言語事情
アラビア語とフランス語というルーツも文字も違う言語が共存するモロッコ。日本人である私たちからすると「どうやってマスターしているの?」と不思議に思いますよね。
モロッコの教育制度はどのようなものなのでしょうか。実は、モロッコでは義務教育は存在せず、個人の選択に委ねられています。
モロッコ政府の調査によると、6歳から15歳までの男女のうち92%は学校に通っているというデータがありますが、高い中退率や男女の差、農村部と都市部に住む子供の格差などの課題があるようです。
こうした課題もあってか国民全体の識字率は7割程度にとどまっています。日本の識字率は99%と言われているので、比べてみても低いことが分かります。その状況を受けて、モロッコ政府は近年、教育の平準化や教育機会均等のための取り組みを実施しており、ここ数年でも識字率は数パーセント単位で向上しているとも言われています。
モロッコの一般的な公立学校では小学校3年生頃からフランス語を学び、大学の授業はフランス語メインで受けることになります。近年では教育への関心が高い富裕層の家庭を中心に過私立学校へ通う子供の数も増えてきており、私立の場合はもっと早い段階からフランス語を学んだり、中にはトリリンガルを目指して英語を学ぶ子供もいるようです。
更に、グローバル化が進む世の中を見据えて、ビジネスや学びの対象をヨーロッパにとどまらず世界に広げる富裕層の人々や観光業に携わる人を中心に英語を話す若年層の数も増えてきています。
モロッコのように近年の経済成長スピードが加速している国はこうした考えが更に広まり、今後はもっと英語を話す人が増えてくるかもしれません。
旅行で使えるアラビア語のフレーズ
観光地や都市部では英語でもなんとかなりそうですが、アラビア語の方が通じやすいのは確か。そしてアラビア語で話しかけた方が、ローカルの人との距離もグッと縮まりそうですよね。
日本人の私たちだって、海外に行って日本語で話しかけてもらったり、日本で外国人がカタコトで頑張って話しかけてくれたら嬉しいのと同じです。
ここからは、覚えていて損はない、モロッコ旅行で使える基本的なアラビア語をご紹介します。
挨拶
「こんにちは」
السلام アッサラーム
意味:あなたの上に平和がありますように(アラブ圏共通の挨拶)
「おはようございます」
صباح الخير スバーハルヘイル
意味:善の朝
「こんばんは」
مسا لخير メサーウルヘイル
意味:善の夕
「さようなら」
نتلقاو ビッサラーマ
意味:神とともに
「ありがとう」
شكرا シュクラン
「すみません」
سمحلي スマホリー
意味:人を呼ぶ時、ぶつかってしまった時など日本語の「すみません」と同じニュアンスで使います。
「いただきます」
بسم الله ビスミッラー
意味:神の名において
「ごちそうさまでした」
الحمد لله アルハムドゥリッラー
意味:称賛は神のもの
日常会話
「私の名前は〇〇です」
اسميثي 〇〇 スミティ〇〇
「あなたの名前はなんですか?」
ما هو اسمك マフアッシマコ
「私は日本人です」
أنا ياباني アナヤーバニー
「私は東京に住んでいます」
أنا أسكن في طوكيو アナ アスクンヒ トーキョー
「はい」
إييه/ آه アー/イエー
「いいえ」
لا ラー
「わかりません」
ما فهمتش マーフヘムチ
「これはいくらですか?」
بشحال ブシャハル
「これをください」
من فضلك أعطني هذا ミンフェ デリカアンティニ ヘーダ
「〇〇に行きたいです」
○○اريد ان اذهب الى ウリド アドハドイラ
「写真を撮ってもいいですか?」
هل يمكنني التقاط صورة؟ ヘイル ユルムキルニ アルチカットスルラ
「具合が悪いです」
انا لست على ما يرام アナラスト アラーマユラム
まとめ
アフリカ大陸にありながら、イスラムとヨーロッパ文化が入り混じり、世界遺産も多く保有する魅力的な国モロッコ。
モロッコでは、観光地や都市部では英語でも問題なく通じる場合が多いようです。ですがローカルな場所ではフランス語かアラビア語しか通じないこともあるので、簡単な会話は覚えておくと安心です。
挨拶だけでもアラビア語でこちらが伝えることで、お互いの心の距離がグッと縮まり、ショッピングやレストランでの食事も楽しくなりそうですよね。
モロッコ旅行のツアーならMorocco Memorable Tours!
私たち、モロッコロマンは、モロッコの魅力を皆様にお伝えすることをモットーに活動しております。モロッコに興味を持ってもらった方には、是非、モロッコへも訪れてほしいという思いから、モロッコ現地に精通したモロッコ発の旅行代理店とパートナーシップを組んでいます。
モロッコ旅行に興味のある方はぜひお問い合わせください。
ご相談はこちら
コメント